和田医院としての最後の診療が終わりました

わだ内科・胃と腸クリニック院長の和田蔵人(わだ くらと)です。

2022年12月26日で、和田医院としての最後の診療が終わりました。

父が34年前に大分市津守の現・諏訪の杜病院の場所で開業し、自分が小学校1年生の時に現在の和田医院の位置に移転してから30年以上が経過しました。

和田医院には私自身色々な思いがあります。以前の記事でも記載したかもしれませんが、一番の記憶は小学校の登下校の際に和田医院に通院する地域の患者さん方にほぼ毎日声を掛けていただいたことです。

地域の方はご存知かと思いますが、自分の通っていた大分市立森岡小学校はその校歌にもある様に”緑輝く丘の上”にあり、家からは子供の足で3,40分近く掛かりました。毎日”がんばり坂”を呼ばれる急坂を登って登校するのですが、その道中の皆さまのお声掛けは沿道の応援さながらに小学生の自分を元気付けてくれました。

また両親はもっと多くの苦労をしていたと思いますが、私の中での大変な思い出としては1993年の大型台風の際にクリニック前の用水路が氾濫し床上浸水の被害に見舞われたことです。朝起きると室内に泥水が入り込んでおり、最初は状況を全く把握出来ませんでした。クリニックのコンピューターなどの電子製品も多く破損し、近所の方の中には自家用車が廃車になった方もいらっしゃったと聞いています。今現在同様のことがあると思うとゾッとします。

その他にも数多くの思いがありますが、ただ一つ言えることはこの和田医院があったからこそ、今の自分があるということです。父が医師として働く姿を間近で見ることが出来たのが自分が医師を志すきっかけになったのは間違いありません。

年明けの1月4日からは自分が院長の新クリニックがスタートしますが父が名付けた和田医院の名前は医療法人和田医院として残ります。また父の和田哲哉も引き続き診療を行いますので、ご安心下さい。

それでは皆さま今後とも何卒宜しくお願いいたします。