産業医研修会に参加しました
わだ内科・胃と腸クリニックの和田蔵人(わだ くらと)です。
先日8月11日-17日に東京医科歯科大学で行われた産業医研修会に参加しました。
産業医とは事業場において労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、専門的立場から指導・助言を行う医師のことです。簡単に言えば会社の従業員の健康管理を行う医師のことで、50人以上の会社では専任が義務化されています。
この産業医ですが、資格取得には講習会を受ける必要があり、今回現勤務先の夏季休暇を利用して参加してきました。
50時間とかなりの長時間でしたが、過労死やメンタルヘルスなど現代社会の問題点だけでなく、職場における疲労・腰痛対策など内容は多岐に渡り、普段の診療とは異なる新たな知識を得ることが出来、充実した時間を過ごすことが出来ました。
中でも印象に残った講義の内容がありましたので記させていただきます。
それはリーダーシップとハラスメントは表裏一体であるという考え方です。
どういうことかと言うと、リーダーシップがある人は相手に配慮ができ、どのようにパフォーマンスを高められるかに関心を持つが、ハラスメントを行う人は相手にとって自分が格上の存在であることを知らしめることに関心を持っているというものです。
あくまで考え方の一つであり、現代社会に横行しているハラスメントを直接的に解決できるものではないと思いますが、大切な考え方であり皆様に共有できればと思いました。
その他にも数多くの学びがあり、今後もこのブログでも産業医の立場として皆さまのお役に立てる様な情報を発信していきたいと思いますので楽しみにされて下さい。
また今後は嘱託産業医として、大分の事業所で働く皆様の健康管理も行っていければと思っており、産業医を選任されていない事業場の方などいらっしゃいましたらご相談頂ければと思います。